ライブCDの部屋さんの「PCLinuxOS 2010 日本語版」をインストールされた方、及び、野良リポジトリを利用されている方へ
2ちゃんねるの PCLinuxOS スレの投稿にこちらで反応します。(規制に巻き込まれ中なので)
695 名前:login:Penguin [sage]: 2010/05/24(月) 00:32:57 ID:LTudkIqX ライブの部屋の2010gnomeをインストールしました。 まずは最新にアップデートと思ってsynapticで全てアップデートボタンを押したら、英語のエラーメッセージがでて、そのあと日本語で破損パッケージを修復しろと。 で、メニューから修復しようとすると依存関係を解決できないとかで修復もできず。 tomcatさんの野良レポジトリは外してみたけど同じく。 結局なにもできない状況に嵌ってしまった。 どうすれば・・・
これ、直接の原因は私の野良パッケージにあります。ご迷惑をお掛けして申し訳ありません。m(_ _)m
次の条件のどちらかに該当する場合には、同様のトラブルが発生する可能性が高いと思われます。(こちらのエントリを書いた時点で対処して頂いる方の場合には問題ありません)
- ライブCDの部屋さんの「PCLinuxOS 2010 日本語版」をインストールした環境
- 2010年5月14日以前から野良リポジトリを利用している環境
取り急ぎ、このトラブルへの対処方法を。
下記の野良パッケージを一旦全て削除してください。(青色の数字の部分は、環境によって異なるかもしれません)
- anthy-9100h-28nora10
- kasumi-2.5-2nora10
- libanthy0-9100h-28nora10
- libscim-anthy0-1.2.7-4nora10
- libscim-bridge0-0.4.16-7nora10
- libscim-input-pad0-0.1.2-2nora10
- libuim6-1.5.7-6nora10
- scim-1.4.9-10nora10
- scim-anthy-1.2.7-4nora10
- scim-bridge-0.4.16-7nora10
- scim-bridge-qt4-0.4.16-7nora10
- scim-input-pad-0.1.2-2nora10
- uim-1.5.7-6nora10
- uim-gtk-1.5.7-6nora10
- uim-qt4-1.5.7-6nora10
- uim-qt4immodule-1.5.7-6nora10
その後、リポジトリの再読込を行ってから、下記のパッケージを再度インストールしてください。
- scim
- scim-anthy
- scim-bridge
- scim-bridge-gtk
- scim-bridge-qt4
- scim-input-pad
- kasumi
【 追記 】
上記の作業を自動的に行うスクリプトを書きましたのでご利用ください。
上のリンク先のファイルを適当なディレクトリに保存してください。その後、保存先のディレクトリに移動して root 権限で下記のコマンドを実行してください。
# chmod 755 fix-nora-pkg # ./fix-nora-pkg
このスクリプトを実行すると、問題を引き起こす野良パッケージがシステムにインストールされている場合にはそれらを削除し、その後、削除した野良パッケージに相当する公式パッケージを自動的にインストールします。(但し anthy に関しては、野良リポジトリが有効になっている場合には、公式パッケージとの関係を考慮して新たにリリースナンバーを振り直した野良パッケージがインストールされます)
なお、問題を引き起こす野良パッケージが既に削除されている環境では、何もせずに終了します。
【 このトラブルについて 】
PCLinuxOS 2010 がリリースされた当初、scim 等の日本語関係の公式パッケージは、旧いバージョンのまま放置された状態でした。また、anthy との日本語文字コードの問題も有りました。その様な事情から、ライブCDの部屋さんが PCLinuxOS 2010 の日本語版を作成されるに当たり、拙作の野良パッケージを採用して頂くことになった次第です。
ところがその後、こちらのエントリで書きました様に、公式パッケージがアップデートされました。(しかもパッケージ構成の一部変更を伴って)
その際、拙作の野良パッケージのリリースナンバーの付け方が悪かった為に、公式パッケージがアップデート対象として取り扱われず、さらに冒頭の様な依存関係のエラーを引き起こす事態となってしまいました。
これは、公式パッケージがアップデートされた場合への配慮が足りない野良パッケージのリリースナンバーの付け方に原因があることは明白で、全て私の責任です。改めてお詫び申し上げます。m(_ _)m