【 Topics 】

ブログを引っ越しました。こちらのブログは現状のまま凍結します。(2020年10月14日)

引越し先: Operation Normal ? (v2)(同一サイト内です)

ibus-1.3.7 で python が暴走する場合がある

少し前に twitter で呟いたのですが、ibus-1.3.7 で python が暴走するという現象が出るケースがあります。

ibus のシステムトレイのアイコンの右クリックから「設定」を選択して「IBus の設定」ダイアログを表示させてから閉じる、という操作を行うと、python が暴走して CPU 使用率が99%になるという現象が発生します。ibus を再起動させると python の暴走は収まります。

不思議なことに、GNOME や KDE のメニューから辿って ibus の設定ダイアログを起動させた場合や、ターミナルから ibus-setup コマンドを直接叩いて起動させた場合にはこの現象は発生しません。起動させているものは全く同じなのに、その起動方法によって違いが出ていることになります。

実はこの件、Ubuntu でもバグ登録されていましたが、既にパッチが提出されて修正済となっています。

ならばと、この Ubuntu のパッチを拝借してきて PCLinuxOS の ibus に当ててビルドしてみたのですが、残念ながら問題を解決することが出来ませんでした。Ubuntu のパッチを PCLinuxOS で使うためには何か修正を加える必要がある様ですが、コードが読めない私にはお手上げです。orz

またこの件は ibus のサイトでも Issue 1096 - ibus cause very high CPU usage in ubuntu 10.10 として報告が上がっていますが、現時点では有効な解決策は提示されていない模様です。

PCLinuxOS でのこの問題に対する当面の回避策としては、「IBus の設定」を起動する際には、GNOME や KDE のメニューから辿って起動する、或いは、ターミナルから ibus-setup コマンドを直接叩いて起動する、ということになります。

【 2010年10月23日 追記 】

ibus-1.3.8 でこの問題に対する修正が入り、python の暴走は発生しなくなりました。

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ibus の gedit 上でのTABキーの動作について

ibus を使用している環境で gedit 上で日本語入力を行う際、予測変換の候補窓が表示された時にTABキーを押しても候補の語句は選択できず、入力中の文字列の前にタブが挿入されるという動作になってしまいます。これは anthy と mozc のどちらを使っても同じです。

候補窓が表示される
ibus の gedit 上でのTABキーの動作(1)

TABキーを押すと入力中の文字列の前にタブが挿入されてしまう
ibus の gedit 上でのTABキーの動作(2)

期待される動作
ibus の gedit 上でのTABキーの動作(3)

ibus を使用していても、leafpad や kwrite などの gedit 以外のエディタではこの様な動作にはならず、TABキーで候補窓の語句を選択できます。また、scim 及び uim では gedit 上でも TABキーで候補窓の語句の選択が行えます。このことから、これは ibus のバグではないかと私は疑っていました。ibus のサイトにも Issue 1068 - TAB key is unusable in gedit としてレポートが上がっています。

その様な中、「またgedit使えるかな?: たわごと」経由で「Ubuntu 10.10でgeditを使用している際、予測変換でtabキーを押した場合tabが入る場合の対処法 - いくやの斬鉄日記」という情報を得ました。

それによれば、これはibusの仕様変更によるものであり、バグではありません とのことだそうです。そしてこの問題の対処方法は下記。

対処方法は、/etc/environment に
IBUS_SNOOPER_APPS=gedit
という1行を追記し、保存して再起動してください。

この対処方法を実行してみたところ、期待される動作を行ってくれる様になりました。(私の環境では、再ログインを行うだけで設定変更が反映されました)

【 2010年10月23日 追記 】

ibus-1.3.8 でこの問題に対する修正が入り、期待通りの動作をする様になりました。なお、上記の対処法を実施されていた方は、/etc/environment の内容を元に戻してください。

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KolourPaint で日本語入力を可能にするパッチの動作確認について

以前書いた KDE の KolourPaint で日本語入力が出来ない 件ですが、Tasuku Suzukiさん によってこの問題を修正するパッチが作成されました。

私は twitter で mkblurさん から声を掛けて頂いて、このパッチの動作確認に参加しています。

PCLinuxOS でパッチを当てたパッケージをビルドして、scim/ibus/uim それぞれを用いて日本語入力が可能になっていることを一応確認しました。ただ、私一人では見落としている点も有るかと思いますので、動作確認に参加して頂ける方が居られましたら、ご協力願えたらと思います。尚、このパッチの品質が確認できれば、KDE 本家に取り込んでもらう予定となっています。

使用されて何か問題を発見された場合には、このエントリでコメントしてください。

【 2010年11月6日 追記 】

パッチを適用してビルドした kdegraphics4-kolourpaint-4.5.3-1.1nora103 パッケージを、野良リポジトリの nora-test セクションに置きました。

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