PCLOS: 本日の野良リポジトリ (2017-07-23)
下記のパッケージを nora セクションに投入しました。
- setime-1.8-1
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- Plasma 5 環境での問題を修正しました。(詳細は後述)
- Plasma 5 環境の方はこのパッケージをインストール後に、再度 setime または gsetime を実行してください。
- PCLinuxOS が KDE4 のサポートを終了していること、addlocale の最新版では KDE4 に対応するコードを削除したことを受けて、KDE4 に関係する記述を削除しました。
【 setime-1.8 での変更点について 】
要点を先に述べますと、Plasma 5 の Konsole 上での fcitx の
こんな問題や、ibus の
こんな問題を修正しました。
以前はこのような状態になることは無かったので、最近更新された Plasma 5 関連のパッケージに何か仕様変更のようなものが有ったの "かも" しれません。ちなみに MATE の端末ではこのような問題は発生していません。
このような状態になるのは Konsole が起動されるたび、または Konsole で新規タブが開かれるたびに $HOME/.bash_profile の内容が実行され、そこに記述されているインプットメソッドを多重起動しようとするのが原因ではないかと推察されます。
そこで、インプットメソッドが既に起動しているか否かの判定を行って、起動されていない場合にのみ起動コマンドを実行するインプットメソッド起動用の簡単なスクリプトを新たに作成し、$HOME/.bash_profile からはこのスクリプトを呼び出すように変更しました。
新たに作成したスクリプトは下記の3つで、/usr/bin 下に配置しています。
- ibus-autostart.sh
- fcitx-autostart.sh
- scim-autostart.sh (scim と scim-bridge の兼用)
※ uim は多重起動になることが無いので作成していません。
【 あらためて setime 使用上の注意点について 】
setime|gsetime での設定を行った後に ibus-qt や fcitx-qt5 などの Qt 対応パッケージのインストールを行った場合には、環境変数の QT_IM_MODULE の設定を更新するために、再度 setime|gsetime を実行してください。
setime|gsetime は、PCLinuxOS のインストール後にローカリゼーションマネージャー (addlocale) を用いて日本語化を行った環境を前提としています。従って以下の例のようなそれ以外の環境の場合、setime|gsetime によって設定されたインプットメソッドが正しく動作しない可能性があります。
- addlocale を用いずに独自に日本語化を行った
- 独自の方法でインプットメソッドの設定を行っている
- システムの言語設定は英語だが、現在のユーザーだけ日本語設定になっている