【 Topics 】

ブログを引っ越しました。こちらのブログは現状のまま凍結します。(2020年10月14日)

引越し先: Operation Normal ? (v2)(同一サイト内です)

PCLinuxOS KDE 64bit RC1 が公開されたが...

Texstar氏の誕生日に合わせて公開されました。

いや、Texstar氏の誕生日はメデタイし、元気そうなのも何よりなのですが.....

肝心の PCLinuxOS KDE 64bit RC1 に付いてですが、KDE が 4.9.5 にアップグレードされたこと、Wine が動作する様になったこと、この二点以外、昨年の夏に書いた "PCLinuxOS 64bit 版の現況について" というエントリの内容から大して変わっていません。

特に日本語関係には全く変化はありません。すなわち、addlocale による日本語化は途中でエラーとなり、公式リポジトリには anthy も canna も ibus も fonts-ttf-japanese もありません。

英米語圏のユーザーには確かにRC品質と言えるかもしれませんが、こと日本のユーザーにとってはとてもRC品質と呼べる様な内容ではなく、現状では敢えて64bit版を選択する意味はありません。64bit版を使いたいという方には、残念ながら「他のディストリビューションをお使いください」と言う他はありません。(´・ω・`)


【 2月5日 追記 】

公式リポジトリが更新され、日本語化に必要なパッケージが提供されました。

これにより addlocale が無事に完走し、scim-anthy による日本語入力も行える様になりました。やっと32bit版相当になったという感じです。

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本日の野良リポジトリ (2013-02-02)

新たに登場してきた libkkc という日本語入力システム関係のパッケージを nora-test セクションに投入しました。
libkkc は「激しく開発中」とのことなので、今後に大いに期待したいと思います(^_^) (このエントリは ibus-kkc を用いて書きました)

ibus-kkc-1.5.3-1
  • 新規パッケージ。ibus から libkkc を使用する為のエンジンです。
libkkc-0.1.0-1
  • 新規パッケージ。新しい日本語入力システムの本体です。
libkkc-data-0.1.0-1
  • 新規パッケージ。 libkkc 用の言語モデルデータです。
marisa-trie-0.2.1-1
  • 新規パッケージ。libkkc をビルドするのに必要です。
libgee-0.6.7-0.1
  • 公式パッケージのものは現在 0.6.0 ですが、libkkc のビルドの必要上、0.6.7 へ更新しました。
skkdic-20120902-1
  • libkkc では単漢字変換に SKK辞書 を必要としますが、公式パッケージのものは 20070529 といささか古いので、20120902 へ更新しました。
skktools-1.3.2-1

なお、ibus-kkc, libkkc, libkkc-data, marisa-trie の各パッケージの spec ファイルは、Vine Linux のものを流用させて頂きました。パッケージャーさんに感謝 m(_ _)m


【 ibus から libkkc を使用する 】

ibus-kkc, libkkc, libkkc-data, skkdic の各パッケージをインストールした後、ibusを一旦再起動。その後、「IBusの設定」を開いて「インプットメソッド」タブの インプットメソッドの選択 → 日本語 から Kana Kanji を選択して追加してください。

ibus-kkcの登録

なお現状では、/usr/lib/ibus-setup-kkc が私の環境では下記のエラーを出して動作せず、ibus のツールバー上の「KCC を設定」のアイコンをクリックしても何も起きません。

$ /usr/lib/ibus-setup-kkc
**
ERROR:setup.c:411:__lambda3_: code should not be reached
アボートしました

【 SKK辞書について 】

「インストールした skkdic には郵便番号辞書が入っているのに libkkc から変換できないなぁ」と思ったら、必要な辞書を SKK-JISYO.L に結合しないといけないのですね。ここら辺のことは従来から SKK を使ってきた方にとっては常識のことなのかもしれませんが、SKK を使ったことがない者としては最初はちょっと戸惑いました。

てことで、skktools パッケージをインストールすると SKK辞書 の加除を行える skkdic-expr2 というコマンドが使用できる様になります。一例として、人名辞書と郵便番号辞書を結合する場合を下記に示します。

# cd /usr/share/skk
# skkdic-expr2 SKK-JISYO.L + SKK-JISYO.jinmei + SKK-JISYO.zipcode >  SKK-JISYO.NEW
# mv SKK-JISYO.L SKK-JISYO.L.orig
# mv SKK-JISYO.NEW SKK-JISYO.L

libkkc は SKK-JISYO.L だけを見ているみたいなので、オリジナルの SKK-JISYO.L をバックアップ後に結合した辞書を SKK-JISYO.L へリネームしています。(新しく結合した辞書を使用する際には、ibus を再起動するのが良い様です)

なお、/usr/share/skk 下に存在する各辞書についての詳しい説明は SKK辞書 のページを、skktools の各コマンドの詳しい使い方については 辞書メンテナンスツール のページをそれぞれ参照してください。

【 2月3日 追記 】

あー、上記の方法で SKK辞書 を結合すると、SKK-JISYO.L に元から含まれていた語の内、変換候補に表示されなくなってしまう語が有るみたいですね。うーん、libkcc では上記の方法で結合した辞書はダメなのかなぁ...


【 2月5日 追記 】

ibus-kkc-1.5.5 で設定ツールが正常に動作する様になり、任意の SKK辞書 の追加が自由に行えることが確認できました。(こちらのエントリを参照) 従って上記に述べた様な SKK辞書 の結合作業は必要ないということになります。

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