続・Google Chrome を Wine で動かす
前回は上手く行かなかったのですが、Google Chrome へ対応するための幾つかの修正も入った Wine 1.1.4 がリリースされ、openSUSE 11.0 でもこのバージョンのパッケージが提供されたので再度挑戦してみました。結論から先に言うと、今回は成功しました。(^_^)v
まずは前回にインストールした Chrome を削除する為に、
~/.wine/drive_c/windows/profiles/$USER/Local Settings/Application Data/Google
以下をざっくりと削除しました。
続いて winetricks で msxml3 と flash をインストール。
winetricks msxml3 flash
次に、http://www.google.com/chrome にアクセスして Chrome のインストーラである ChromSetup.exe を落として来たのですが、そのページはユーザエージェントを見てインストーラへのリンクの表示・非表示を切り替えているので、それなりの方法を使う必要がありました。
私はユーザエージェントを Win XP IE6 に偽装した openSUSE 上の Firefox でアクセスしましたが、Wine 環境に既に IE6 なり Firefox なりがインストール済みの場合には、それを使うという手もありですね。
で、落としてきたインストーラを実行します。
wine ChromSetup.exe
※ 前回と同様にオフライン・インストーラを使用してのインストールも可能ですが、Chrome のバージョンアップによってオフライン・インストーラの在る URL が変わる様なので注意が必要です。
インストールが終了して Chrome が起動したら、 何もせずに一旦閉じます。この時、Chrome を終了させても GoogleUpdate.exe のプロセスが残ったままになっていたので、強制終了させました。(KDEシステムガードで確認)
その後、次のコマンドで Chrome を再び起動させます。
wine "$HOME/.wine/drive_c/windows/profiles/$USER/Local Settings/Application Data/Google/Chrome/Application/chrome.exe" --no-sandbox --new-http
Chromeが起動したら、オプションの [詳細設定] タブの「フォントと言語」でフォントの設定を行います。デフォルトでは MS のフォントになっていましたが、これを IPA フォントに変更しました。
これで Chrome で無事にページが表示される様になりました。ちなみに、about:plugins でインストールされているプラグインの一覧が表示されます。
なお、使用感をちょこっとだけ part-4 の方に書きました。