PCLinuxOS にも kernel 2.6.37.2 が来ましたが、VMware Player 3.1.3 が起動できなくなってしまいました。新しいカーネル用のモジュールを作成できない様です。ま、新しいカーネル用のモジュールが作成できないというトラブルは VMware Workstation や VMware Player では以前からよくあることで、その都度パッチが公開されてきたりしている訳なんですけれどもね。
ということで、VMware のコミュニティを覗いてみたら、やはりパッチが公開されていました。
そこで配布されている vmware-7.1.3-2.6.37-9-generic.patch.zip を落としてきてパッチを当てたら、無事に新しいカーネル用のモジュールを作成してくれて VMware Player が使える様になりました。
ただこのパッチ当て、結構面倒くさいです。手順としては以下の様な感じ。
パッチを落としてきて作業用のディレクトリに保存。
/usr/lib/vmware/modules/source/ に在る
vmci.tar
vmmon.tar
vmnet.tar
vsock.tar
の4つのファイルを作業用のディレクトリにコピーする。
4つのファイルをそれぞれ展開する。
patch -p1 < vmware-7.1.3-2.6.37-9-generic.patch
を実行してパッチを当てる。
vmci-only
vmmon-only
vmnet-only
vsock-only
の各ディレクトリをそれぞれ
vmci.tar
vmmon.tar
vmnet.tar
vsock.tar
として固める。
5.で新たに作成した4つの tar 玉を /usr/lib/vmware/modules/source/ へ上書きコピーする。
VMware Player を起動すると、新しいカーネルモジュールの作成を行ってくれる。
とまぁ、こんな感じですね(・_・;)
そこで、今回折角パッチを当てた tar 玉を作ったので、これらをまとめたものを上げておきます。つまり上記の 1〜5 までの作業を実施済みということです。
vmplayer-3.1.3-2.6.37-patched_source.tar.lzma
この圧縮ファイルを解凍すると、
vmci.tar
vmmon.tar
vmnet.tar
vsock.tar
の4つの tar 玉が出てくるので、/usr/lib/vmware/modules/source/ へ上書きコピーしてください。(上書きするのが嫌な人は事前にオリジナルのファイルをリネームしておいてください)
なお、このパッチを当てた tar 玉は理屈の上では 2.6.37 なカーネルの他のディストリにインストールされた VMware Player 3.1.3 でも使えるはずですが、私は PCLinuxOS でしか試していませんので悪しからず。
【 2011年4月3日 追記 】
VMware Player 3.1.4 がリリースされ、kernel 2.6.37.* や 2.6.38.2 でも正常にモジュールが作成される様になり、このエントリで書いた手段を用いる必要が無くなりました。