PCLinuxOS 64bit KDE Desktop 正式リリース
テスト版が初めて公開された2011年の夏から約1年8ヶ月、途中で PCLinuxOS の「主」であるTexstar氏が健康上の理由から開発現場を離れるという不測の事態もあって開発が長引いていた64bit版ですが、遂に正式リリースの運びとなりました。
現在のところ通常版のみの公開で、32bit版の様な minime や fullmonty は提供されていません。
日本語化は32bit版と同様に Localization Manager (コマンド名は addlocale) を用いて行うことができます。addlocale を用いた日本語化では、scim-bridge 経由での anthy による日本語入力が行える様になっています。
この64bit版ですが、32bitライブラリの取り扱いが極めて変則的で、ia32-libs というパッケージとその他の幾つかの *****.32bit というパッケージによってのみ32bitライブラリが提供されています。
これらの32bitライブラリは skype 用のアプリと wine を動作させることを主目的として提供されているものです。
つまり、提供されている32bitライブラリが限定されていて、これら以外の32bitライブラリに依存するような32bitアプリをインストールしようとすれば、ユーザー自身で必要な32bitライブラリを用意する必要があります。
「64bit版では64bitアプリしか使わない」というユーザーならば問題とはならないでしょうが、64bit版でも32bitアプリを使う予定のあるユーザーは始めから32bit版を使用するか、他のディストリビューションの64bit版を選択した方が確実に幸せになれると思います。