【 Topics 】

ブログを引っ越しました。こちらのブログは現状のまま凍結します。(2020年10月14日)

引越し先: Operation Normal ? (v2)(同一サイト内です)

Mageia 5 (x86_64) の野良リポジトリを作成しました

【野良リポジトリの追加方法】

ターミナルで下記を実行する。

# urpmi.addmedia --update 'nora release' http://tomcat.nyanta.jp/linux/Mageia/repo/5/x86_64/media/nora/release 

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本日の野良リポジトリ (2016-01-16)

下記のパッケージを nora セクションに投入しました。

mozc-neologd-ut-2.17.2313.102-3.20160114.2
  • emacs-mozc-neologd-ut, ibus-mozc-neologd-ut, fcitx-mozc-neologd-ut, uim-mozc-neologd-ut を生成するようにしました。これらは mozc-neologd-ut 専用となります。
    これにより従来は mozc と mozc-neologd-ut で兼用していた emacs-mozc, ibus-mozc, fcitx-mozc, uim-mozc は mozc 専用となります。
mozc-2.17.2313.102-2
  • mozc-neologd-ut が emacs, ibus, fcitx, uim の各クライアント用サブパッケージを生成するようになったのに対応して、emacs-mozc, ibus-mozc, fcitx-mozc, uim-mozc を mozc 専用とする修正を行いました。

下記のパッケージを nora セクションから削除しました

self-build-mozc+utdict
  • ライセンス絡みの問題から self-build 形式でしか提供できないことや、mozc+utdict の代替となり得る mozc-neologd-ut を投入できたことから、self-build-mozc+utdict を野良リポジトリから削除することにしました。
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本日の野良リポジトリ (2016-01-15)

下記のパッケージを nora セクションに投入しました。

mozc-neologd-ut-2.17.2313.102-2.20160114.2
  • UTUMIさんによる Mozc NEologd UT Dictionary を mozc-neologd-ut というパッケージ名で新たにビルドしました。

  • パッチ適用済みソースを用いてビルドしています。

  • Mozc NEologd UT Dictionary は mecab-ipadic-NEologd の mecab-user-dict-seed を元にして Mozc 用に作成されたものです。mecab-ipadic-NEologd に付いては、こちらの README.ja をお読みください。(特に「特徴」の項の利点と欠点)

  • Mozc NEologd UT Dictionary によって Mozc のシステム辞書に85万語以上(その半分は地名)が追加されます。ちなみに Mozc UT Dictionary ではおよそ35万語です。

  • ライセンス絡みの問題により self-build 方式での提供を行ってきた mozc+utdict とは異なり、Mozc NEologd UT Dictionary 及びその元となった mecab-ipadic-NEologd のどちらのライセンスも Apache License Version 2.0 であることから、mozc-neologd-ut ではバイナリーパッケージでの投入を行いました。

  • mozc+utdict の場合と同様に、「Mozc について」のダイアログ窓での表示を Mozc オリジナルのものから変更してあります。
    Mozc NEologd UT about dialog

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本日の野良リポジトリ (2016-01-12)

下記のパッケージを nora セクションに投入しました。

mozc-2.17.2313.102-1
  • ソースを 2.17.2313.102 へ更新しました。
  • 郵便番号データを2015年12月版へ更新しました。
  • fcitx-mozc を生成するためのパッチを 2.17.2313.102.1.patch へ更新しました
  • uim-mozc を生成するのに必要な macuim を最新のリビジョンへ更新しました。
self-build-mozc+utdict-2.17.2313.102-1.20151130
  • Mozc のソースを 2.17.2313.102 へ更新しました。
ibus-1.5.11-7.git20151104
  • Mozc の入力モードに応じてシステムトレイのアイコンを変化させるようにするパッチを外しました。(Mozc に同等の機能が実装された為)

【ibus-mozc のシステムトレイのアイコン表示について】

今まで拙作の ibus のパッケージでは、openSUSE から拝借してきた「Mozc の入力モードに応じてシステムトレイのアイコンを変化させるようにするパッチ」を適用してビルドしてきました。

しかし今回の mozc-2.17.2313.102 では ibus-1.5.11 の icon_prop_key 機能がサポートされ、ibus にパッチを当てなくても Mozc の入力モードに応じてシステムトレイのアイコン表示が変化する様になりました。(参考ページ: Support 'icon_prop_key' entry in ibus-mozc · Issue #344
この為、今回の ibus のビルドではパッチを外しています。

なおデフォルトのアイコン表示(正確には「シンボル表示」「ステータス表示」と言うべきか?)の色は青系(#415099)に設定されていますが、この色だと下図の例の様にパネルの背景色がダーク系の場合に視認性が良くありません。表示色を白系に変更すると視認性がかなり向上します。

デフォルトの表示色の場合
ibus-mozc システムトレイでのステータス表示(デフォルト)

表示色を白に変更した場合
ibus-mozc システムトレイでのステータス表示(白色)

この表示色の変更は下記の手順で行うことが出来ます。

  1. root 権限でエディター等で
    /usr/share/glib-2.0/schemas/org.freedesktop.ibus.gschema.xml
    を開く。

  2. 145行目の
    <default>'#415099'</default>
    が表示色の設定なので、好みの色に変更する。
    例えば白色に変更する場合には下記のように修正する。
    <default>'#ffffff'</default>

  3. 修正した
    /usr/share/glib-2.0/schemas/org.freedesktop.ibus.gschema.xml
    を保存する。

  4. root 権限で
    glib-compile-schemas /usr/share/glib-2.0/schemas
    を実行する。

  5. ibus を再起動する。

【1月13日 追記】

上述の表示色を変更する方法は PCLinuxOS でのみ有効な手順で、他のディストリビューションでは使えない方法かもしれません。実際に手元の Mageia 5 では上述の方法では表示色を変更することができませんでした。

【 2017年5月3日 追記 】

上で書いている方法よりももっと簡単に変更できる方法を ”ibus のステータスアイコンの文字色の変更方法” で書きました。

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本日の野良リポジトリ (2015-12-28)

下記のパッケージを nora セクションに投入しました。

fcitx-4.2.9.1-2
  • 後述の /usr/bin/gtk-query-immodules-2.0 に関する問題への対応を行いました。
ibus-1.5.11-6.git20151104
  • 後述の /usr/bin/gtk-query-immodules-2.0 に関する問題への対応を行いました。
uim-1.8.6-6
  • 後述の /usr/bin/gtk-query-immodules-2.0 に関する問題への対応を行いました。
  • anthy 用のモジュールを uim-anthy として分離しました。
  • kde4 のパネル用アプレットを uim-kde4 として分離しました。
scim-1.4.15-0.2
  • ソースを 1.4.15 へ更新しました。
  • 後述の /usr/bin/gtk-query-immodules-2.0 に関する問題への対応を行いました。
scim-bridge-0.4.16-3.2
  • scim-1.4.15 を用いてビルドしました。
  • 後述の /usr/bin/gtk-query-immodules-2.0 に関する問題への対応を行いました。
scim-anthy-1.2.7-3.1
  • scim-1.4.15 を用いてビルドしました。

【 /usr/bin/gtk-query-immodules-2.0 の typo について 】

各インプットメソッドの野良パッケージの動作確認を行っている過程で、
/usr/bin/gtk-query-immodules-2.0
に重大な typo があることを発見しました。

この /usr/bin/gtk-query-immodules-2.0 自体はシェルスクリプトで、システムが 32bit なのか 64bit なのかを判定してそれぞれの gtk-query-immodules-2.0 を実行するものです。
gtk-query-immodules-2.0 の実体は %{_libdir}/gtk-2.0/bin/ 下に存在しています。

--- /usr/bin/gtk-query-immodules-2.0.orig
+++ /usr/bin/gtk-query-immodules-2.0
@@ -5,8 +5,8 @@
   EC64=$?
 fi
 EC32=0
-if [ -x /usr/lib/gtk-2.0bin/gtk-query-immodules-2.0 ]; then
-  /usr/lib/gtk-2.0bin/gtk-query-immodules-2.0 "$@"
+if [ -x /usr/lib/gtk-2.0/bin/gtk-query-immodules-2.0 ]; then
+  /usr/lib/gtk-2.0/bin/gtk-query-immodules-2.0 "$@"
   EC32=$?
 fi
 if [ "$EC64" = "0" ]; then

ご覧のように 32bit 版用の処理の部分で / が1つ抜けている為に path が不正となり、32bit 版では実体の /usr/lib/gtk-2.0/bin/gtk-query-immodules-2.0 が実行されません。

この /usr/bin/gtk-query-immodules-2.0 は ibus, fcitx などの各インプットメソッドにとって重要なスクリプトです。
各インプットメソッドの gtk2 用のモジュールはそのインストール時の後処理において
/usr/bin/gtk-query-immodules-2.0 --update-cache
を実行しています。これを実行しておかないと gtk2 アプリ上でそのインプットメソッドが動作しないからです。

しかるに /usr/bin/gtk-query-immodules-2.0 のこの typo により 32bit 版では実際には gtk-query-immodules-2.0 が実行されておらず、新たにインプットメソッドをインストールした場合、gtk2 アプリ上で日本語入力が出来ないという問題が発生します。

本日野良リポジトリに投入した fcitx, ibus, scim, scim-bridge, uim の各インプットメソッドのパッケージではこの問題に対応する為に、gtk2 用のモジュールのインストール後処理において、実体である %{_libdir}/gtk-2.0/bin/gtk-query-immodules-2.0 を直接実行するようにしています。

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