VMware Player 2.0 リリース
先日 1.0.4 がリリースされたばかりの VMware Player ですが、新たなバージョンがリリースされました。
この 2.0 では、ホスト及びゲストでの Windows Vista への対応、USB 2.0 のサポート、共有フォルダのサポート、等々の機能追加が行われています。
私は今まで使っていた 1.0.4 に上書きで 2.0 をインストールし、従来の仮想環境をそのまま 2.0 で使ってみましたが、特に問題無く動作しました。
--- Linux 備忘録 ---
先日 1.0.4 がリリースされたばかりの VMware Player ですが、新たなバージョンがリリースされました。
この 2.0 では、ホスト及びゲストでの Windows Vista への対応、USB 2.0 のサポート、共有フォルダのサポート、等々の機能追加が行われています。
私は今まで使っていた 1.0.4 に上書きで 2.0 をインストールし、従来の仮想環境をそのまま 2.0 で使ってみましたが、特に問題無く動作しました。
リリースノートによると、幾つかのセキュリティに関する修正が行われているようです。例によって、バージョンアップ後には vmware-config.pl を実行する必要があります。
Kubuntu で提供されている VMware Player のパッケージのバージョンは 1.0.2 なので、今回の 1.0.4 を自前で入れようとしましたが、vmware-config.pl を実行すると途中でエラーを吐いて止まってしまいました。
Vine での経験から、http://ftp.cvut.cz/vmware/ から vmware-any-any-update109.tar.gz を落としてきて解凍し、同梱されている runme.pl を実行することで 1.0.4 をインストールすることが出来ました。
http://ftp.cvut.cz/vmware/ はサーバが落ちてるみたいですね。http://platan.vc.cvut.cz/ftp/pub/vmware/ にも同じものが在りますので、こちらを利用してください。
先日の Kubuntu 7.04 を入れてみました で書いた『Mozilla のオフィシャル版 Firefox や Thunderbird を起動しようとすると、Segmentation fault (core dumped) エラーを吐く』というトラブルですが、ひょんなことから解決しました。(^_^)
結論から先に書きますと、Ubuntu Japanese Team が配布している scim-bridge 関係一式を入れることで問題は解決しました。
実は scim-bridge 関係を入れたのはこの Segmentation fault (core dumped) の件を解決することを狙ったのではなくて、先の Flash 再生時に日本語入力が挙動不審になる件 で書いたのと同様に Kubuntu でも Flash 再生時の日本語入力の問題を解消する為でした。
最初、Kubuntu の Synaptic から scim-bridge 関係を入れたのですが、
$ im-switch -c
で表示される一覧に scim-bridge が有りません。これはどうしたことかと検索したところ、日本語環境で scim-bridge を使用する為には ubuntu-ja が配布しているパッケージを使う必要があることが判りました。
そこで、Ubuntu Japanese Team の FeistyJaDevelopment のページを参考に、下記の ubuntu-ja のリポジトリを /etc/apt/sources.list に追記しました。(各行末尾の / を忘れないように)
deb http://archive.ubuntulinux.jp/ubuntu-ja/ feisty/ deb http://archive.ubuntulinux.jp/ubuntu-ja/ feisty-ja/
※ このリポジトリは、Ubuntu Japanese Team が配布している Ubuntu 7.04 日本語ローカライズ版Desktop CD では最初から登録されているんでしょうかね?
次に下記を実行して scim-bridge 関係のパッケージをインストールしました。
# apt-get update # apt-get install ubuntu-ja-keyring # apt-get install scim-bridge scim-bridge-agent scim-bridge-client-gtk scim-bridge-client-qt
ここで改めて $ im-switch -c を実行すると、無事に一覧に scim-bridge が現れていましたのでこれを選択しました。そしてログインし直すと、scim-bridge が利用出来るようになっていました。
これで Flash再生時の日本語入力の問題 は Kubuntu でも解消できたわけですが、ここで「ubuntu の以前のバージョンで Mozilla 公式版 Firefox の起動時に、日本語入力関係の環境変数がどうとかこうとか…」という話を何処かで読んだことを思い出しました。(詳細については失念)
それで、「ひょとして Mozilla 公式版のアプリが Segmentation fault (core dumped) エラーで起動できないのは日本語入力関係が絡んでいるのかも」と思い、ダメ元のつもりで再度 Mozilla 公式版の Thunderbird 2 を起動してみたのです。すると今回は Segmentation fault (core dumped) エラーも出ること無く、無事に起動出来たのでした。その他、今までは同様のエラーが出て起動不可だった Firefox の trunk 版なども全て起動出来るようになっていました。なんか、「瓢箪から駒」みたいな感じでトラブルが解決してしまいました。\(^_^)/
これで Kubuntu を常用するための障害は無くなった訳で、Vine と Kubuntu のどちらを常用環境にしようか、正直、今ちょっと迷っているところです。
Firefox, Flash Player 9, scim-anthy という環境の場合、例えば YouTube で動画を再生中にページ右上の YouTube の検索窓に日本語入力を行うと、「変換キーを押すと同時に入力した文字が消える」という症状が出たりします。原因は Flash Player 9 と scim を始めとする 入力メソッドプラットフォーム との間の問題ということらしいのですが、私のスキルでは詳しいことは解かりません(汗
で、このトラブルは scim を使用している環境では、scim-bridge を導入することで対処できるとのことで、下記ページを参考に行ってみました。
scim-bridge は Vine 4.1 にもパッケージが有りますので、
# apt-get install scim-bridge
を実行するなり Synaptic を使うなりしてインストールが可能です。
上記ページの方法で Vine謹製の Firefox(Bon Echo) では確かにこのトラブルは解消され、Flash 再生時でも日本語入力が正常に行えるようになりました。ただ、Mozilla の公式版 Firefox や Trunk ビルドで同じ方法を試したところ、起動時に CPU 使用率 99% となったまま固まってしまいました。自称「モジラフリーク」としては、これでは使えません。
そんな時、下記ページを目にしました。
うん? scim-bridge-gtk ?
「そんなパッケージは Vine 4.1 には無かったはずだが?」と思いながら VineSeed の方を覗くと有りましたね、これが。(^_^)
VineSeed のパッケージをそのまま使っても大丈夫なのかもしれませんが、念の為にソースパッケージを落としてきてリビルドしました。
最初に scim の方をリビルドし、生成される scim と scim-devel をインストールします。
$ rpmbuild --rebuild scim-1.4.6-0vl1.src.rpm
# rpm -Uvh scim-1.4.6-0vl1.i386.rpm scim-devel-1.4.6-0vl1.i386.rpm
※ scim-bridge の依存関係では scim(>=1.4) となっているので、現在の Vine 4.1 の scim-1.4.4 でも大丈夫だとは思いますが念の為。
次に scim-bridge をリビルドし、生成される scim-bridge と scim-bridge-gtk と scim-bridge-qt をインストールします。(gnome環境の方は scim-bridge-qt は不要)
$ rpmbuild --rebuild scim-bridge-0.4.8-0vl2.src.rpm
# rpm -Uvh scim-bridge-0.4.8-0vl2.i386.rpm scim-bridge-gtk-0.4.8-0vl2.i386.rpm scim-bridge-qt-0.4.8-0vl2.i386.rpm
5月11日付けで 4.1 にも scim-bridge-gtk と scim-bridge-qt の提供が行われました。従って、上記のような VineSeed のパッケージをリビルドする必要は無くなりました。但し私の環境では、scim-bridge, scim-bridge-gtk, scim-bridge-qt をインストールしただけでは日本語入力時に scim-bridge は使用されず、下記の /usr/share/vine/imelib の変更が必要でした。
次に上述の YouTube での日本語入力トラブル のページを参考に、/usr/share/vine/imelib の496 〜497 行目を書き換えます。(あちらのページでは /usr/share/vine/vinelib と記されていますが、/usr/share/vine/imelib の typo と思われます)
GTK_IM_MODULE=scimQT_IM_MODULE=scim↓↓↓ GTK_IM_MODULE=scim-bridgeQT_IM_MODULE=scim-bridge
※ KDE環境の場合に、QT_IM_MODULE の部分の書換えまで必要なのかどうかはちょっと自信がありません(汗
この後、$ setime scim を実行してからログインし直せば、日本語入力の問題は解消されています。また、Mozilla の公式版 Firefox や Trunk ビルドも正常に起動できました。
ところで、この日本語入力の問題の対処には別法も有ります。それは、scim の代わりに uim を使用することです。現在の Vine 4.1 に収録されている uim-1.3.1 では、既にこの問題に対処済みになっています。
uim-anthy を使用すれば scim-anthy と同じように かな漢字変換エンジン に anthy が利用できます。実際に使ってみたところ、使い勝手に大差は無いように感じました。なお、uim を使用するには下記コマンドを実行後にログインし直します。
$ setime uim
/usr/share/vine/imelib で QT_IM_MODULE=scim-bridge への書き換えを行うと、日本語入力 ON 時に Kate 等の KDE アプリ上において、Shiftキーとの組み合わせで入力されるはずの文字(例えば全角の @#$ などの記号)が入力出来なくなりました。QT_IM_MODULE=scim に戻すと入力出来るようになりました。QT_IM_MODULE= は書き換えない方が良いようです。