【 Topics 】

ブログを引っ越しました。こちらのブログは現状のまま凍結します。(2020年10月14日)

引越し先: Operation Normal ? (v2)(同一サイト内です)

本日の野良リポジトリ (2014-04-03)

下記のパッケージを nora セクションに投入しました。

sylpheed-3.4.0-0.1
  • ソースを更新しました。
gettext-0.18.3.2-0.1 [32bitのみ]
swig-2.0.12-0.1 [32bitのみ]
  • これらのバージョンは64bit版向けの公式リポジトリでは既に提供されていたものですが、何故か32bit版向けには未だ提供されていませんでした。そこで32bit版向けに再ビルドして投入しました。

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下記のパッケージを nora-test セクションに投入しました。

ibus-1.5.6-0.1
  • 1.5 系を遂に投入しました。
  • Fedora のパッケージをベースとしていますが、openSUSE からもシステムトレイのアイコン上で mozc の入力モードを表示できる様にするパッチも導入しています。
  • 別記の「ibus-1.5.x について」も参照してください。
ibus-anthy-1.5.5-0.1
  • Fedora のパッケージをベースにして ibus-1.5.6 を用いてビルドしました。
  • 別記の「ibus-anthy-1.5.5 の既知の問題」も参照してください。
ibus-qt-1.3.2-3.156
  • ibus-1.5.6 を用いて再ビルドしました。
ibus-skk-1.4.1-1.156
  • ibus-1.5.6 を用いて再ビルドしました。
mozc-1.13.1651.102-1.156
  • ibus-1.5.6 を用いて再ビルドしました。
libkkc-0.3.3-0.1
  • ソースを更新しました。
ibus-kkc-1.5.20-0.156
  • ibus-1.5.6 を用いてビルドしました。
  • libkkc-0.3.3 を用いてビルドしました。

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【 ibus-1.5.x について 】

公式リポジトリでは ibus-1.5.4 が提供されていますが、これまではパッケージング上の問題と xorg server のバージョンが旧いことが原因で正常動作していませんでした。しかし先日 xorg server が 1.12.4 へアップグレードされ、この点での問題が解消されました。

今まで野良リポジトリでは正常動作しない公式パッケージの 1.5.4 をオーバーライドする形で内部バージョンが 1.4.2 な ibus のパッケージを提供して来ましたが、今回、nora-test セクションへ 1.5.6 とそれに関係するパッケージを投入しました。

ibus の 1.5 系はそれまでの 1.4 系とは設計思想が大きく異なっています。それ故に色々と議論がある様で、"ibus 1.5" などのキーワードで検索すると色々と出てくると思います。

1.5.5 から実装されたプロパティーパネルですが、これはデフォルトでは一定時間後に隠れる設定となっています。目障りと感じる場合には、「IBus の設定」で非表示とすることが出来ます。

[プロパティーパネルの表示例]
ibus-1.5.6 プロパティーパネル

[プロパティーパネルの表示設定]
ibus-1.5.3 のプロパティーパネルの表示設定

今回の野良パッケージでは openSUSE からパッチを導入することにより、IME に Mozc を使用している場合には、システムトレイの Mozc のアイコンの表示状態で入力モードを判断できる様になっています。逆に言うとこのパッチが適用されていない素の状態の ibus-1.5.x ではシステムトレイの Mozc のアイコンは常に「あ」の表示状態のままで入力モードを変更しても変化せず、現在の入力モードを瞬時に判別することが難しくなります。(そういうこともあってか 1.5.5 からはプロパティーパネルが実装されることになった訳ですが...)

1.4.2 で IME に Mozc を使用していた人は、下記の様にすれば今回の 1.5.6 でもほぼ同様な操作感を得ることが出来ると思います。

  1. 「IBus の設定」の "次の入力メソッド" のショートカットキーに Hankaku/Zenkaku が設定されている場合にはこれを削除
  2. [Super] + [Space] キーで IME に「日本語 - Mozc」を選択(システムトレイ上のアイコンは「あ」表示)
  3. [半角/全角] キーを押すと直接入力モードになる(システムトレイ上のアイコンは「A」表示)
  4. 再度 [半角/全角] キーを押すとひらがな入力モードになる(システムトレイ上のアイコンは「あ」表示)

つまり、1.4.2 では IM を ON/OFF することで行っていた日本語入力と直接入力の切り替えを、1.5.6 では IM は常時 ON の状態のままで、日本語入力と直接入力の切り替えは IME の入力モードの変更で行うということです。

なお Mozc の入力モードの変更キーはデフォルトでは [半角/全角] に設定されていますが、これは Mozc の設定(Mozc プロパティ)の キー設定 で変更可能です。変更方法に付いては openSUSE の IBus のページ が参考になると思います。(この際に、入力モードの変更に割り当てたキーが IBus の "次の入力メソッド" のショートカットキーと重ならない様に注意)

今回の野良パッケージをインストールして ibus 関係のパッケージをアップデートした場合、元の ibus-1.4.2 へ戻すことは大変面倒臭いことになりますのでご注意ください。「ibus-1.5.6 なんていらない」という方は nora-test セクションを無効にするか、今までの ibus-1.4.2 関係のパッケージを Synaptic の パッケージ の「バージョンの固定」機能を使って保護してください。

【 ibus-anthy-1.5.5 の既知の問題 】

1.5.5 で修正された「Launched an error dialog when .anthy/last-record2_default.utf8 is broken.」の影響により、
~/.anthy/last-record2_default.utf8
が存在しない環境では、ibus-1.5.6 で IME に「日本語 - Anthy」を選択しても ibus-anthy-1.5.5 が動作してくれません。

この問題への応急的な対応策として、今回のパッケージでは last-record2_default.utf8 のサンプルファイルを同梱してあります。
~/.anthy/last-record2_default.utf8 が存在していない場合には、
/usr/share/ibus-anthy/last-record2_default.utf8.sample
を ~/.anthy/ 下に last-record2_default.utf8 としてコピーしてください。

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JAIST のミラーが復活

先月の24日の PCLinuxOS のマスターサーバーのダウンの影響を受けて一時的にファイルが消えていた JAIST のミラーですが、先ほど確認したところ復活していました。

ただし、リポジトリの URL が一部変更になっています。

[旧] http://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/PCLinuxOS/apt/

[新] http://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/PCLinuxOS/pclinuxos/apt/

なお近々に apt-sources-list パッケージが更新される予定です。

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公式リポジトリの URL が変更された、と思ったら違った件

昨日、PCLinuxOS の Twitter の公式アカウント (@iluvpclinuxos) で下記のツイートがありました。

The rsync server is temporarily down so there will be no updates to the software repo for a couple of days.

このサーバーダウンの影響によるものなのかどうかは不明ですが、 rsync server のディレクトリ名が一部変更された模様です。この変更によって 各ミラーからは、リポジトリや iso イメージファイル等の全ての PCLinuxOS 関係のファイルが一時的に消えるという状況となりました。

その為、Synaptic で従来の URL のリポジトリにアクセスした場合には、「全てまたは一部のリポジトリのインデックスファイルがダウンロードできませんでした」というエラー表示が出る事態となりました。

その後、各ミラーでは新しいディレクトリ名による rsync が進行中ですが、24日 23:50 現在では、JAIST のミラーで32bit用のリポジトリの rsync が完了した模様です。JAIST のミラーリポジトリのURLを掲示しておきます。64bit向けも一両日中には rsync が完了するのではないかと思われます。

【旧】 http://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/PCLinuxOS/apt/pclinuxos/2010/

【新】 http://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/PCLinuxOS/pclosfiles/pclinuxos/2010/

恐らくは他のミラーでも、従来の URL 中の apt の部分を pclosfiles へと修正すれば、新しいリポジトリへアクセス出来るようになると思われます。ま、近い内に新しい URL へ修正された apt-sources-list パッケージが提供されるのではないかとは思いますが...


【 3月25日 01:27 追記 】

「32bit用のリポジトリの rsync が完了した模様」と書きましたが、まだ完全には rsync できていない様です。現時点では一部の日本語フォントや mozc 関係などのパッケージも不足しています。

【 3月25日 17:00 追記 】

「公式リポジトリの URL が変更された模様」というのは、私の早とちりだった様です。お詫び致します。m(_ _)m

PCLinuxOS の中の人であるpinoc氏がフォーラムで下記の 投稿 を行っています。

the server is in the process of being restored right now and should be back soon,
please be patient and give it another 1, 2 days...
We will inform you when things are back to normal.

原因は不明ですが、どうやら rsync server から PCLinuxOS 関係のファイルが全て削除されてしまった様で、現在リストア中の模様です。リストア完了&各ミラーの rsync 完了後には、従来の URL で今まで通りリポジトリを使用出来るようになると思われます。

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本日の野良リポジトリ (2014-03-20)

下記のパッケージを nora セクションに投入しました。

self-build-mozc+utdict-1.13.1651.102-2.20140320
  • UTUMIさんの辞書の20140320版に対応しました。
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PCLinuxOS で Google Earth を使う (2014年3月8日現在)

PCLinuxOS の公式リポジトリでは Google Earth のパッケージが提供されていますが、これをインストールしても現状では Google Earth は正常に起動しません。

そこで Google Earth のサイトから openSUSE/Fedora 用の rpm パッケージ(以下「公式版」と表記)を落としてきてインストールしました。ちなみに Google Earth のバージョンは PCLinuxOS のリポジトリのものが 7.0.3.8542 なのに対して、公式版は 7.1.2.2041 です。

※ PCLinuxOS のリポジトリの Google Earth のパッケージをインストールしてその後削除する、という操作を事前に行っておくと、公式版をインストールする際に「依存関係で必要となるライブラリ不足でエラーが出る」ということを回避できます。


しかし公式版をインストールしても、そのままでは下記のエラーを吐いて起動できません。

$ google-earth 
/usr/bin/google-earth: line 43: ./googleearth-bin: そのようなファイルやディレクトリはありません

このエラーを回避して Google Eaarth を起動するには、下記のシンボリックリンクを張る必要があります。

[32bit版の場合]

# ln -s /lib/ld-linux.so.2 /lib/ld-lsb.so.3

[64bit版の場合]

# ln -s /lib64/ld-linux-x86-64.so.2 /lib64/ld-lsb-x86-64.so.3

(※ x86-64 であって x86_64 ではないことに注意してください)

このエラーを回避して Google Eaarth を起動するには、32bit版では libglibc_lsb パッケージを、 64bit版では lib64glibc_lsb パッケージをインストールします。(このパッケージをインストールすることによって必要なシンボリックリンクが張られます)


これで起動する様になりました。但し、コンソール上では下記のエラーを大量に吐いています。が、一応正常に動作している様なのでこのエラーは見なかったことにしています(ヲイ

[0308/192821:ERROR:nss_ocsp.cc(581)] No URLRequestContext for OCSP handler.

【 3月10日 追記 】

libglibc_lsb (32bit版) または lib64glibc_lsb (64bit版) パッケージをインストールすることによって上述のシンボリックリンクが張られることが判りましたので、記事内容を修正しました。

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