Mageia 6 rc をインストールしてみた...
Mageia 6 rc がリリースされたということで、インストール版(Live 版ではない方)を用いて実環境にインストールしてみました。以下に気が付いた点を書き連ねてみます。なおデスクトップ環境は Plasma 5 です。
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私の環境(CPU:A10-7800)では、CPU のクロックが最高動作クロックで固定されてしまってステッピングしてくれない状態になっていました。
取りあえず
# cpupower frequency-set -g ondemand
を実行することでステッピングを可能にしました。
ただこれだと再起動すると元に戻ってしまうので、/etc/sysconfig/cpupower の 2 行目を下記のように修正して次回の起動以降もステッピングが有効になるようにしました。
CPUPOWER_START_OPTS="frequency-set -g performance" ↓ CPUPOWER_START_OPTS="frequency-set -g ondemand"
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konsole を閉じた直後に CPU の使用率が 100% に張り付くという問題が出ました。当初は原因が分からなかったのですが、VirtualBox 上の Mageia 6 rc では問題が出ていないことからグラフィックドライバーを nvidia から nouveau に変えてみたところ、問題は発生しなくなりました。(グラボは GTX 960)
ただ、同一 PC 上にインストールしてある PCLinuxOS の Plasma 5 では nvidia のドライバーを使用していてもこのような問題は発生していないので、真の原因はドライバー以外の部分にあるのではないかと疑っています。
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日本語環境でのデフォルトのフォントは従来の「UmePlus」に替って「源ノ角ゴシック」が使用されています。
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日本語入力関係について。
デフォルトのインプットメソッドは従来と同様に ibus です。初期状態では ibus-mozc と ibus-anthy パッケージがインストールされていて、日本語入力エンジンとして mozc と anthy が使用可能となっています。
mozc のバージョンは Mageia 5 から更新されておらず、1.11.1522.102 というかなり旧いものです。ibus-mozc のみの提供で、emacs-mozc, fcitx-mozc, uim-mozc は提供されていません。
初期状態では mozc-tools パッケージはインストールされていないので、ユーザーによるインストールが必要です。
anthy も Mageia 5 と同じで UTUMI さんの辞書の20110409版を用いてビルドしたものが提供されています。
ibus 関係のパッケージでは、初期状態では ibus-gtk3 と ibus-qt4 がインストールされていないので、ユーザーによるインストールが必要です。なお ibus のバージョンは最新の 1.5.16 です。
libkkc 関係は Mageia 5 の時と同様に、一切提供されていません。
skk 関係も Mageia 5 の時と同様に skkdic 以外は提供されていません。
fcitx 関係も Mageia 5 の時と同様に、日本語入力に必要となる fcitx-anthy, fcitx-mozc, fcitx-skk, fcitx-kkc 等々のパッケージの提供はされていません。つまり公式パッケージを使う限りにおいては、現状では fcitx を用いての日本語入力は不可能です。
Plasma 5 の「システム設定」に fcitx の設定機能を追加する kcm-fcitx も提供されていません。
fcitx をインストールすると locales-zh パッケージがもれなく付いてきます。
Mageia コントロールセンター の [システム] → [システムの言語を設定] には、インプットメソッドの選択肢に fcitx が存在しません。
コメント
A-10!なんですね。
我が家の Phenom ll では周回遅れ感が(;・∀・)。