PCLOS: 本日の野良リポジトリ (2017-05-21)
下記のパッケージを nora セクションに投入しました。
- ibus-1.5.16-0.1
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- ソースを 1.5.16 へ更新しました。
- 今回のビルドから絵文字辞書(絵文字入力支援機能)を有効にしています。(後述)
このパッケージには後述する "既知の問題" があります。
【 絵文字入力支援機能について 】
この機能は、使用している入力エンジンに依存することなく ibus 自身で絵文字を入力することができるようにするものです。
システムトレイ上の ibus のステータスアイコンを右クリックして表示されるメニューの「絵文字の選択」をクリックします。
すると下図のように絵文字のカテゴリーの一覧が表示されます。図では例として「動物と自然」を選択してみます。
指定したカテゴリーの絵文字の選択ダイアログが表示されるので、必要なものを選択すればその絵文字を入力することができます。
また、「IBus の設定」には下図のように新たに「絵文字」というタブが追加されており、絵文字選択ダイアログに関する選定が行なえます。
この中で「絵文字フォント」は、Symbola フォントのように絵文字を表示できるフォントを指定しておく必要があります。そうでないと、絵文字選択ダイアログで表示される絵文字がいわゆる "豆腐" になってしまいます。(Symbola フォントを使用するには fonts-ttf-ancient-symbola パッケージをインストールしてください)
なお Plasma 5 環境では後述する「既知の問題」で、「絵文字の選択」で設定されたキーボードショートカットが機能しません。
【 既知の問題 】
Plasma 5 環境では、[Super]+[Space] キーによる入力エンジンの切り替え、および、[CTRL]+[Shift]+[e] キーによる絵文字選択ダイアログの表示、が機能しません。
ただ、システムトレイ上の ibus のステータスアイコンを "左/右クリック" して表示されるメニューから、これらのショートカットキーと同じ機能を使用することは可能です。
(MATE 環境ではこれらのショートカットキーは正常に機能します。その他のデスクトップ環境では未確認です。)
MATE 環境では問題が発生しないこと、Mageia 6 stg2 の Plasma 5 上ではこれらのショートカットキーは正常に動作することが確認できたことから、これは ibus 側の問題ではないと考えています。
原因は、
PCLinuxOS の Plasma 5 の問題私のパッケージング上の問題setime によるインプットメソッドの設定の問題
なお ibus の設定(環境変数)を $HOME/.i18n に全て記述した場合や、ibus-daemon を $HOME/.bash_profile 内で起動した場合には、Plasma 5 環境でも上記のショートカットキーが正常に機能することを確認しています。
しかしこの場合には、システムトレイ上の ibus のステータスアイコンを "左/右クリック" して表示されるはずのメニューが全く表示されなくなるという別の問題が発生します。
(ibus-1.5 以降の「インプットメソッド自体は常に ON、日本語入力の ON/OFF は入力エンジン側で行う」という仕様を考えた場合、上記のショートカットキーが使えないことよりも、ステータスアイコンを "左/右クリック" して表示されるはずのメニューが表示されなくなることの方が問題が大きいと考え、setime では "左/右クリック" によるメニュー表示が行えるような設定を行っています。)
【 2017年6月27日 追記 】
setime-1.5 での ibus の設定方法の変更により、上述の「既知の問題」は解消されました。
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