PCLinuxOS 2010 beta 1 リリース
ミラー元の distro.ibiblio.org に put されていますが、順次日本国内のミラーサーバにも回って来るものと思われます。
で、取りあえず入れてみました。
インストール作業は従来のバージョンと大差はありません。ただ、私の環境固有の問題かと思われますが、grub のインストールの場面でえらく時間がかかりました。「フリーズしたか?」と思った位です。
以下、私が行ったインストール後の日本語化までの作業。
リポジトリを日本国内のものに変更。 ↓ Add Locale 実行。Add Locale は、メニューの More Applications → Configuration 下に在ります。 ↓ 再ログイン ↓ 日本語入力関係の野良パッケージをインストール ↓ setime を用いて日本語入力メソッド選択設定 ↓ 再ログイン
「PCLinuxOS 2010 リリース間近!?」で書いた様に、公式パッケージの scim や uim は 2007 の時のままの放置プレイ状態なので、KDE が 4.4.1 となった 2010 では、公式パッケージのみでは日本語入力は全く行えません。
また、拙作の野良パッケージを用いても、「KDE 4.4 での日本語入力」で書いた通り、scim では Kate/KWrite への日本語入力は不可能となっています。uim でも、QT_IM_MODULE=xim に設定しないと Kate/KWrite への日本語入力が行えません。
【 PCLinuxOS 2010 用の野良リポジトリについて 】
従来のものとは別に、2010 用に新たにリポジトリを作りました。PCLinuxOS 2010 で野良リポジトリを利用するには、/etc/apt/sources.list に下記の 2行 1行 を追記してください。
rpm http://tomcat.nyanta.jp/linux/PCLOS/apt/ pclos2010/i586 nora nora-testrpm http://tomcat.nyanta.jp/linux/PCLOS/apt/ pclos2010/noarch nora
ソースパッケージが必要な場合は、下記の 2行 1行 も追記してください。
rpm-src http://tomcat.nyanta.jp/linux/PCLOS/apt/ pclos2010/i586 nora nora-testrpm-src http://tomcat.nyanta.jp/linux/PCLOS/apt/ pclos2010/noarch nora
なお、青色で示した nora-test セクションには、特定の環境向けやテスト用のパッケージを置く予定です。これらのパッケージを使用しない場合には、nora-test の部分は記述する必要はありません。
今日の時点では、取りあえず日本語入力関係のパッケージを置いています。(順次、他のパッケージも置いていく予定です)
scim を使用する場合には、下記のパッケージを入れてください。
- libscim-anthy0
- libscim-bridge0
- libscim8
- scim
- scim-anthy
- scim-bridge
- scim-bridge-qt4
uim を使用する場合には、下記のパッケージを入れてください。
- libuim6
- uim
- uim-gtk
- uim-qt4
- uim-qt4immodule
また、setime も入れてください。
scim を使用する場合には、setime scim を、uim を使用する場合には、setime uim を実行して再ログインすれば、日本語入力が行える様になっているはずです。
【 注意 】
2010 に移行していない環境では、上記のリポジトリは使用しないでください。逆に 2010 環境の方は、従来のリポジトリは使用しないでください。「混ぜるな! 危険!」です。
なお、従来のリポジトリは 2010 の正式リリースまでは維持する予定ですが、レンタルサーバの空き容量の関係で、それまでに削除せざるを得ない状況に陥るかもしれません。その際はご了承ください。
【 2010年3月11日 追記 】
公式リポジトリの uim や scim を用いても日本語入力が行えることが確認できました。お詫びし訂正いたします。
【 2010年3月17日 追記 】
野良リポジトリの構成を変更した為、これを利用する際に /etc/apt/sources.list に追記が必要となるのは1行のみとなりました。
コメント