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PCLinuxOS 2010 リリース間近!?

βやRCが有るのかどうか、はたまたいきなりリリース版が来るのかどうか判りませんが、漏れ伝わってきている PCLinuxOS 2010 に関する情報をちょこっと書いてみようかと。

まず 2010 に関しては、クリーンインストールが推奨される模様です。2009 からの変更点が多岐に渡る為、2009 からのアップグレードは避けるべきとの判断の様です。

リポジトリに関しても今回は 2010 用に新たなリポジトリが作られ、2007 と 2009 とで今まで使われてきたものとは別となっています。但し、一部のパッケージは 2007-2009 の時のものがそのまま移されていて、全てのパッケージが 2010 用にリビルドされている訳ではありません。

リリース時の kernel は 2.6.32.8 になる模様。デフォルトのファイルシステムは ext 4 となります。デフォルトのデスクトップ環境は KDE 4.4.0 になり、KDE 3.5 は完全に捨て去られます。Qt4 は 4.6.0 へ、koffice は 2.1.1 へアップグレードされます。その他、udev 150 、FIrefox 3.6 、Thunderbird 3.0.1 等が採用されています。

KDE 4 のメニューについても変更が加えられている模様です。PCLinuxOS の KDE のメニューは他のディストリビューションのそれと比べてトップレベルの項目数が少なくてとてもシンプルなものでしたが、その分、それぞれの項目の階層が深くなるという欠点も有りました。

その欠点を解消すべく、2010 では幾つかのサブメニューがトップレベルへ移動となる模様です。現在判明している移動となるサブメニューは、「その他のアプリケーション」下の「ゲーム」と、「マルチメディア」下の「グラフィック」と「動画」と「サウンド」の計4つです。

次に日本語入力関係。
anthy は 9100h へアップグレードされ、さらに UTUMIさんのパッチ の20091030版が適用されたものとなっています。恐らくは Mandriva のパッケージをそのままリビルドしたものと思われます。

問題は scim や uim の方で、どちらも 2007 リリース時のままの放置プレイで、Qt4/KDE4 用のサブパッケージも当然存在しません。もしもこのまま 2010 がリリースされてしまうと、公式パッケージを使っている限り、「KDE 4 環境で日本語入力が出来ない」という日本人ユーザにとっては困った事態となります。

ならば、「gnome や lxde 環境であれば日本語入力が出来るのでは?」と思われるかもしれません。恐らく現状のままの scim や uim でも、gnome や lxde 上では動作はするでしょう。

しかし、UTUMIさんのパッチが適用された anthy は辞書が UTF-8 化されており、scim や uim もこれに対応したものが求められるのですが、現時点での公式パッケージは当然のことながらこれに未対応です。

もしも現時点でのパッケージのままで 2010 がリリースされ、それらのパッケージをインストールした環境の gnome や lxde 上で日本語入力を行った場合、辞書関係で文字化け等のトラブルが発生することは必至と思われます。リリースまでに scim や uim がアップグレードされれば良いのですが…

【 2010年3月11日 追記 】

公式リポジトリの uim や scim を用いても日本語入力が行えることが確認できました。お詫びし訂正いたします。

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