【 Topics 】

ブログを引っ越しました。こちらのブログは現状のまま凍結します。(2020年10月14日)

引越し先: Operation Normal ? (v2)(同一サイト内です)

PCLinuxOS で Google Earth を使う (2014年3月8日現在)

PCLinuxOS の公式リポジトリでは Google Earth のパッケージが提供されていますが、これをインストールしても現状では Google Earth は正常に起動しません。

そこで Google Earth のサイトから openSUSE/Fedora 用の rpm パッケージ(以下「公式版」と表記)を落としてきてインストールしました。ちなみに Google Earth のバージョンは PCLinuxOS のリポジトリのものが 7.0.3.8542 なのに対して、公式版は 7.1.2.2041 です。

※ PCLinuxOS のリポジトリの Google Earth のパッケージをインストールしてその後削除する、という操作を事前に行っておくと、公式版をインストールする際に「依存関係で必要となるライブラリ不足でエラーが出る」ということを回避できます。


しかし公式版をインストールしても、そのままでは下記のエラーを吐いて起動できません。

$ google-earth 
/usr/bin/google-earth: line 43: ./googleearth-bin: そのようなファイルやディレクトリはありません

このエラーを回避して Google Eaarth を起動するには、下記のシンボリックリンクを張る必要があります。

[32bit版の場合]

# ln -s /lib/ld-linux.so.2 /lib/ld-lsb.so.3

[64bit版の場合]

# ln -s /lib64/ld-linux-x86-64.so.2 /lib64/ld-lsb-x86-64.so.3

(※ x86-64 であって x86_64 ではないことに注意してください)

このエラーを回避して Google Eaarth を起動するには、32bit版では libglibc_lsb パッケージを、 64bit版では lib64glibc_lsb パッケージをインストールします。(このパッケージをインストールすることによって必要なシンボリックリンクが張られます)


これで起動する様になりました。但し、コンソール上では下記のエラーを大量に吐いています。が、一応正常に動作している様なのでこのエラーは見なかったことにしています(ヲイ

[0308/192821:ERROR:nss_ocsp.cc(581)] No URLRequestContext for OCSP handler.

【 3月10日 追記 】

libglibc_lsb (32bit版) または lib64glibc_lsb (64bit版) パッケージをインストールすることによって上述のシンボリックリンクが張られることが判りましたので、記事内容を修正しました。

PCLinuxOS | comments (0) | -

本日の野良リポジトリ (2014-03-08)

下記のパッケージを nora-test セクションに投入しました。

self-build-freetype2-2.5.3-0.1
  • サブピクセルレンダリングを有効にした freetype-2.5.3 の rpm パッケージを作成します。

【 サブピクセルレンダリングについて 】

FreeType and Patents の Other Patent Issues の項で記述されている様に、MS の ClearType に関する特許との絡みから freetype のソースではサブピクセルレンダリングが現状でもデフォルトで無効のままです。PCLinuxOS の公式パッケージの freetype-2.5.2-1 でもサブピクセルレンダリングは無効のままでビルドされています。

サブピクセルレンダリングを有効にしてビルドしたバイナリーパッケージをそのまま配布することは MS の特許に抵触する可能性がある為、野良リポジトリでは self-build の形で配布することとしました。

なお self-build の仕組み上このパッケージをインストールすると、
freetype2-demos
%{_lib}freetype6
%{_lib}freetyp6-devel
%{_lib}freetyp6-static-devel
という4つのパッケージが作成・インストールされます。( %{_lib} の部分は32bit版では lib、64bit版では lib64 と読み替えてください)

余談ですが、wine でフォントのアンチエイリアスを有効にする為には、サブピクセルレンダリングを有効にしてビルドした freetype のライブラリを必要とします。さらに PCLinuxOS の64bit版に於いては、サブピクセルレンダリングを有効にしてビルドした32bit版の freetype のライブラリを /opt/libs32 下に配置する(既存のものと置き換える)必要があります。

PCLinuxOS | comments (0) | -