PCLinuxOS 公式リポジトリの ibus-1.5.1 に付いて
公式リポジトリでは先日の64bit版向けに続いて、本日は32bit版向けにも ibus-1.5.1 が来ました。この公式リポジトリの 1.5.1 では、ibus の設定ツールである ibus-setup が起動できません。
$ ibus-setup Traceback (most recent call last): File "/usr/share/ibus/setup/main.py", line 28, infrom gi.repository import GLib ImportError: No module named gi.repository
このエラーは64bit版では、python-gobject3 パッケージをインストールすると出なくなりますが、32bit版ではそもそも python-gobject3 パッケージ自体が存在していません。
また、python-gobject3 パッケージをインストールして上記のエラーを解決しても、今度は下記の様な新たなエラーを吐きます。
$ ibus-setup Traceback (most recent call last): File "/usr/share/ibus/setup/main.py", line 563, insetup = Setup() File "/usr/share/ibus/setup/main.py", line 83, in __init__ self.__init_ui() File "/usr/share/ibus/setup/main.py", line 247, in __init_ui self.__init_hotkey() File "/usr/share/ibus/setup/main.py", line 88, in __init_hotkey variant = self.__config.get_value('general/hotkey', name) AttributeError: 'NoneType' object has no attribute 'get_value'
エラー内容でググると Debian や Fedora でも同様なエラーが報告されている(いた?)様で、パッチも幾つか提供されています。手元の環境でそれらのパッチを取っ替え引っ替え当てて 1.5.1 をビルドしてみたりもしたのですが、私のスキル不足も有って上記のエラーを解消することはできませんでした。
野良リポジトをご利用頂いている方は、Synaptic の バージョン固定機能 を利用して当面は ibus のバージョンを 1.4.2 に固定しておかれることをお勧めします。
なお現在の野良リポジトリに投入している ibus-mozc, ibus-anthy, ibus-kkc は全て ibus-1.4.2 に依存している為、ibus のバージョンを 1.5.1 に上げた場合にはこれらのパッケージは削除されてしまい 削除されるか或いは正常動作しなくなり、結果として ibus では mozc, anthy, libkkc が利用できなくなってしまいます。
従って上述した 1.5.1 の ibus-setup が起動できない問題が解決できたとしても、1.5.1 で日本語入力を行える様にする為には、mozc, ibus-anthy, ibus-kkc の再ビルドが必要となります。
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