2022/09/08(木)PCLOS: 本日の野良リポジトリ (2022-09-08)

下記のパッケージを nora リポジトリに投入しました。

  • mozc-2.28.4830.102-1
    • Mozc を 2.28.4830.102 へ更新しました。
    • ビルドツールを従来の GYP から Bazel へ変更しました(後述)
  • mozc-ut-neologd-2.28.4830.102-1.20220904
    • mozcパッケージと同様の変更に加えて、Mozc UT NEologd 辞書を20220904版へ更新しました。
      なお今回の Mozc UT NEologd 辞書は、SudachiDict を無効にしています。(Mozc UT 辞書を Mozc UT Neologd 辞書として再ビルドする際に、SudachiDict を有効にしているとビルドエラーが出るため)

【ビルドツールの変更について】

最近の Mozc では従来の GYP に替わって Bazel がデフォルトのビルドツールとなっていて、新しい機能などは Bazel を用いたビルドでのみ提供されるようになっています。しかし PCLinuxOS では Bazel がパッケージとして提供されていないため、今までは GYP を用いたビルドを継続してきました。

今回のビルドツールの変更に当たっては、Bazel のリポジトリで提供されている Linux 向けの汎用の実行形式のバイナリーを用いています。

2022/09/05(月)Mageia 8: 最近の野良リポジトリ (2022-09-05)

下記のパッケージを nora リポジトリに投入しました。

  • mozc-2.28.4830.102-1
    • Mozc を 2.28.4830.102 へ更新しました。
  • mozc-ut-neologd-2.28.4830.102-1.20220904
    • Mozc を 2.28.4830.102 へ更新しました。
    • Mozc UT NEologd 辞書を20220904版へ更新しました。
      なお今回の Mozc UT NEologd 辞書は、SudachiDict を無効にしています。(Mozc UT 辞書を Mozc UT Neologd 辞書として再ビルドする際に、SudachiDict を有効にしているとビルドエラーが出るため)
  • ibus-1.5.27-1
  • fcitx5-5.0.19-1
  • uim-1.8.9-1
    • 上記の3つのパッケージは、ソースを最新のバージョンへ更新しました。

2022/03/01(火)Mageia 8: 本日の野良リポジトリ (2022-03-01)

下記のパッケージを nora リポジトリに投入しました。

  • mozc-2.26.4660.102-1
  • mozc-ut-neologd-2.26.4660.102-1.20220216
    • Mozc を 2.26.4660.102 へ更新しました。
    • mozc_renderer を GTK+2 ベースのものから Qt5 ベースのものへ変更しました。(後述)

【Qt5 ベースの mozc_renderer】

拙作の野良パッケージでは ibus-mozc から利用される mozc_renderer ライブラリに付いては、ビルドツールを GYP から Bazel に変更後も旧来の GTK+2 ベースのものを使用してきました。

それは Bazel を使用したビルドでデフォルトで生成される Qt5 ベースの mozc_renderer では、こちらのエントリーで書いたような CPU 使用率や変換候補窓のサイズの問題が発生していたためです。(CPU 使用率に付いてはその後の更新で改善されたように見えましたが、変換候補窓の問題は今まで修正されずに来ていました)

今回の 2.26.4660.102 では、この変換候補窓の問題が修正されました。

そこで拙作の野良パッケージでも今回のビルドから、Qt5 ベースの mozc_renderer を使用するように変更しました。

2022/02/18(金)Mageia 8: 本日の野良リポジトリ (2022-02-18)

下記のパッケージを nora リポジトリに投入しました。

  • mozc-2.26.4646.102-1
    • Mozc を 2.26.4646.102 へ更新しました。
    • 今回から uim-mozc も Bazel を用いてビルドするように変更しました。(後述)
  • mozc-ut-neologd-2.26.4646.102-1.20220216
    • mozc パッケージと同様の更新に加えて、Mozc UT NEologd 辞書を20220216版へ更新しました。

【uim-mozc のビルドツールの変更】

昨年、ビルドツールを GYP から Bazel に変更した際に、uim-mozc だけは Bazel によるビルドで必要となるファイルが存在しなかったために、その後も GYP によるビルドを継続してきました。

しかし先日コメントで、それらの必要なファイルを作成されて https://github.com/shitamo/mozc で公開されていることを教えて頂きました。

そこで今回のビルドから、上記の GitHub のリポジトリから必要なものを取り込んで uim-mozc でも Bazel によるビルドを行うように変更しました。

あらためてshitamo氏に謝意を表します。

2021/08/24(火)Mageia 8: 本日の野良リポジトリ (2021-08-24)

下記のパッケージを nora リポジトリに投入しました。

  • ibus-1.5.25-1
    • ソースを 1.5.25 へ更新しました。
  • mozc-2.26.4472.102-1
    • Mozc を 2.26.4472.102 へ更新しました。
    • fcitx5-mozc を rev.a92c269 へ更新しました。
    • ビルドツールを従来の GYP から Bazel へ変更しました。(後述)
  • mozc-ut-neologd-2.26.4472.102-1.20210822
    • mozc パッケージと同様の更新内容に加えて、Mozc UT NEologd 辞書を20210822版へ更新しました。

【Mozc のビルドツールを変更しました...】

2021年7月5日のエントリーで書いたように、Mozc は 2.26.4395.102 からデフォルトのビルドツールが GYP から Bazel へと変更されました。

しかし Bazel を用いたビルドでデフォルトで生成される Qt5 ベースの mozc_renderer の CPU 使用率が 100% 近くになるという問題が完全には解決されていないため、拙作のパッケージではこれまで GYP を用いたビルドを行ってきました。(GYP を用いたビルドでは mozc_renderer は GTK+2 ベースとなる)

ですが、今回からビルドツールを Bazel へと変更することにしました。

ただし Qt5 ベースの mozc_renderer では上述の問題が依然として発生するため、明示的に GTK+2 ベースの mozc_renderer を生成するように指定してビルドを行っています。

問題を回避するために、Bazel を用いたビルドの特徴の一つである Qt5 ベースの新しい mozc_renderer を使用せずに、旧来の GTK+2 ベースの mozc_renderer を使用するという「後ろ向き」な選択を敢えて行いました(-_-;)

ちなみに Qt5 ベースの mozc_renderer が表示する変換候補窓にも問題があります。本来ならば最大で9個の変換候補が表示されるはずなのですが、フォントサイズによっては9個全部が表示されません。(変換候補窓のサイズが固定されてしまっていて、フォントサイズが大きくなると9個の変換候補がそのサイズに収まらなくなるためではないかと愚考しています)

なお uim-mozc に関しては Bazel を用いたビルドを行うのに必要なファイルが現状では存在しないため、従来通りの GYP を用いたビルドを行っています。