Mageia 5 での日本語入力について

正式リリースが迫っている Mageia 5 の日本語入力に関して、RC 版で確認してみました。
(Mageia-5-RC-LiveDVD-KDE4-x86_64 を用いてインストールした後、2015年6月4日現在までのアップデートを行った環境)

【インプットメソッドの設定ファイルについて】

  1. /etc/profile.d/10lang.sh の内容から判断すると、インプットメソッドの設定ファイルには従来の /etc/sysconfig/i18n と $HOME/.i18n に加えて /etc/locale.conf が用いられるようになった模様。
  2. これらの設定ファイルの優先順位は、
    $HOME/.i18n > /etc/locale.conf > /etc/sysconfig/i18n
    となっている。
  3. 初期状態では /etc/sysconfig/i18n に ibus 用の設定が記述済みになっているが、実際には ibus は起動できていない。/etc/sysconfig/i18n の設定内容が読み込まれていない可能性大と思われる。
  4. 初期状態では /etc/locale.conf にはインプットメソッドに関する記述は無い。
  5. この状態で /etc/sysconfig/i18n を $HOME/.i18n としてコピーして再ログインすると ibus が起動する。ただし ibus には日本語入力エンジンは何も登録されていない状態なので、「ibus の設定」の [入力メソッド] で mozc や anthy の追加を行う必要がある。
    これで取りあえずは日本語入力が可能となる。
  6. 「Mageia コントロールセンター」の [システム] → [システムの言語を設定] でインプットメソッドを指定した場合には、/etc/sysconfig/i18n と /etc/locale.conf の両方へその設定が記述される。この場合には($HOME/.i18n が存在しなくても)ibus が起動する。
  7. さらに、/etc/sysconfig/i18n 内の記述を削除して /etc/locale.conf の記述のみとしても ibus が起動する。以上のことから、/etc/sysconfig/i18n への記述は不必要(無意味)ではないかと愚考する。
  8. $HOME/.i18n が存在する場合には /etc/locale.conf と /etc/sysconfig/i18n への記述の有無にかかわらず ibus が起動する。
    個人的には /etc/locale.conf と /etc/sysconfig/i18n へは何も記述せず、$HOME/.i18n を用いる方法が良いように思う。(ユーザー毎に $HOME/.i18n を作成する手間はかかるが)

【日本語入力関係のパッケージについて】

  1. mozc のバージョンは 1.11.1522.102 というかなり旧いもの。
    ibus-mozc のみの提供で、emacs-mozc, fcitx-mozc, uim-mozc は提供されていない。
    初期状態では mozc-tools はインストールされていない。
  2. anthy は UTUMI さんの辞書の20110409版を用いてビルドしたものが提供されている。
  3. libkkc は提供されていない。
    ちなみに、libkkc をビルドするのに必要となる marisa も提供されていない。
  4. skk 関連は skkdic 以外は全く提供されていない。
  5. ibus 関係は初期状態では ibus, ibus-gtk, ibus-gtk3, ibus-qt4, ibus-anthy, ibus-mozc がインストール済みとなっている。
    ibus のバージョンは 1.5.8 で少し前のバージョン。(最新は 1.5.10)
  6. 蛇足ながら ibus 関連では他にも ibus-chewing, ibus-hangul, ibus-libpinyin, ibus-m17n, ibus-table, ibus-table-cangjie, ibus-table-wubi がインストールされている。不要な場合は削除を。
  7. 初期状態では fcitx 関係は何もインストールされていない。
    fcitx-anthy, fcitx-mozc は提供されていない。つまり公式パッケージを使う限りにおいては、現状では fcitx を用いての日本語入力は行えない。
  8. fcitx のバージョンは 4.2.8.4 となっている。(最新は 4.2.9)
    ちなみに fcitx をインストールしようとすると locales-zh がもれなく付いてくる。
    さらに付け加えると、Mageia コントロールセンター の [システム] → [システムの言語を設定] ではインプットメソッドの選択肢として fcitx が存在しない。

以上の様な状況で実際に自分が使う上でもとても不便なので、いくつかパッケージを自前でビルドしてみました。Mageia 5 での日本語入力について (その2) へ続きます。


【 2015年6月25日 追記 】

"Mageia 5 での日本語入力について (その3)" で、インストール用 DVD (Mageia-5-x86_64-DVD) を用いてインストールを行った環境での日本語入力について書きました。

【 2015年6月26日 追記 】

Firefox などの gtk2 アプリ上で日本語入力が行えないという問題には、下記を実行することで対処できます。

# gtk-query-immodules-2.0 --update-cache

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